資産のお話 利回りの良い資産を考える
現金1万円札の価値は、いつまでも1万円です。
ただし、銀行預金した場合はどうでしょうか?
預金金利1%の銀行に、1万円を預けた場合、年に100円の利息を受け取ることができます。
(現在の銀行の預金金利は、0.00025%ですので、もはやないに等しいですが、、、)
金利1%は、額面に対して1%です。この金利を慣例で、利率といいます。
預金をする以外にも、様々な資産の保有方法があります。
債券は、預金とは少し違った資産です。
満期と額面、そして額面に対する利率が決まっています。
例えば、満期2年で額面が1万円、利率1%の債権があったとすると、1年目と2年目に100円の利子が払われ、
2年後に1万円が戻ってきます。
ここまでは、預金と同じですが、違いは、この再建を買う時に払う金額が1万円とは限らないことです。
需要と供給に応じて、1万円より安かったり、高かったりします。
株式には、今では額面がありません。
ただし、1株、1000株単位といった単位はあり、債券と同じように需給で単位当たりの値段が変動します。
(現在の日本株式市場では、100株単位最低購入口数とする企業が大半な感じです。アメリカ株式市場では、1株単位で購入することができます。
最低購入口数分、資金を持っていない人向けに、分割株(ミニ株)といった購入方法もあります。最低購入口数分を複数人でお金を出し合って購入するやり方です。準備資金が少なくすみますが、その分一人当たり利益も小さくなります。)
株を保有していると配当金がもらえます。ただし、その金額は、企業の業績次第で、ゼロのこともあります。
また、債権や預金と違って、満期という概念がありません。
不動産は、株式によく似ています。配当金当たるのが、家賃収入と考えれば、イメージがつくかもしれません。
ただし、不動産投資には、1000万単位の規模になるので、工学の準備資金を用意することとローン返済と収益のキャッシュフローについて、
よく考える必要があるでしょう。
資産には、それぞれに特性があり、運用の観点から見るとメリット・デメリットの両面を持ち合わせています。
株式などは、流動性のあるものなので、流動資産、不動産などすぐには売却できないものは、固定資産と呼ばれます。
いずれにしても、需要と供給次第で、価格は常に変動するものとして理解してください。
ある資産に資金を投入し、どうかで現金化したときに平均(年あたり)何%で運用できたかが、
その資産の(名目の)利回りです。
利回りの計算式は、以下の通りになります。
1年間の資産運用利回り=100 × (利子ないし配当+(1年後の売却額-当初の購入額))/ (当初の購入額)
わかりやすく例えば、1年間の運用について考えます。
現金は、利子もつかないし、元本も変動しませんので、利回り0%です。
利率1%の銀行預金は、預入額と1年後に現金化したときの金額が等しいので、利回り1%です。
1年後に満期がくる額面100万円、利率1%の債権が今日99万円で買えたとします。
すると、利回りは100 ×((100ー0.01+(100-99))/99= 2.02%となります、
今日の債権価格が100万円だったら同様の計算で、利回りは1%です。つまり、債権の価格が上昇すると利回りが低下します。
株式も同様です。ある会社の株を100万円で買い、1万円の配当をもらって101万円で売却すれば、利回りは2%です。
現金、預金の利回りは確定します。
1年満期の債権も利子収入と満期でも戻ってくる金額が確定しているので、利回りは購入時に決まります。
株は配当も1年後の売却額も事前には不明で、利回りは確定しません。
このような資産をリスク資産といいます。
預金や債権といった安全資産があるのに、みんな株を買おうとします。
なぜかというと、株式は、債権や預金とりも高い利回りを持っているからです。
最終的な価格は確定していないけれど、このリスクがある分、リターンも大きいです。
リスクプレミアムといったりします。
株は、元本を保証しているわけではないので、最終的な売却の判断は、購入主によるところが大きいです。