インフレとデフレのお話
インフレーション(インフレ)とデフレーション(デフレ)について、お話しをします。
インフレとは、貨幣価値が下がり、物価が上がる現象のことを言います。
1万円札は、1万円の価値があります。それは、普遍的なものです。
ですが、1万円で購入できていた製品・サービスが、明日になると2万円なってしまった場合、
これは、実質的な貨幣の価値(この場合1万の価値)が、半減してしまったことになります。
このインフレという現象が起きるパターンとして、過剰な通貨量の共有や貨幣を発行している国家の信用が低くなっている時に発生します。
過去にも、戦争中の戦費調達として国家が、貨幣を刷って、通貨の供給量を過剰なものにしたり(第一次世界大戦後の敗国・ドイツは賠償金支払いのためにお金を刷りました。)、国家破綻が起きてしまった場合に、その通貨そのものの価値が無くなってしまうという事態もあります。
逆に、デフレとは、どのようなものなのか?
インフレとは真逆の現象で、貨幣価値は高く、物価が下がっていく減少を言います。
2022年現在の日本は、このデフレの状態にあります。過去の高度経済成長期から、賃金が伸び悩んでいる原因の一つとして、このデフレも当てはまっています。デフレ脱却のために、日本政府(日本銀行)は、マイナス金利政策を行い、貨幣価値上昇を画策していますが、現実は、中々うまくいっていないようです。
このインフレとデフレは、貨幣価値に関わることなので、為替にも大きく影響しています。
また、為替に関係するということは、もちろん通貨で売買する株式や債券といった金融商品にも影響を及ぼすことになります。
一概に、インフレがいい、デフレがいいとい話ではなく、何事もちょうど良いバランスが大切です。