為替について
世界に流通しているお金は、各国でそれぞれ異なっています。
ここで言う「お金」とは、「通貨」を指します。
世界の共通通貨は、ありませんが、
流通量の多い(主に売買取引の際に使われている)通貨を基軸通貨と言います。
米ドル、英ポンド、日本円、ユーロ、人民元
の5つです。
最も世界の流通量が多いのは、米ドルです。
人民元は、ここ最近で基軸通貨に位置付けられました。それだけ経済規模が急速に成長し、拡大したことがわかります。
●為替レートについて
各国それぞれで自国通貨を発行している場合、
基本的には、その国の通貨で取引されます。
ただし外国間をまたぐ貿易などのビジネス取引の場合、一度通貨を交換しなければなりません。そこで関係してくるのが、通貨同士の価値変動です。常に通貨は、他国通貨に対して高いか低いかと言ったレートが変動しています。
為替レートと外国両替について、具体例でお話します。
ある日、あなたが、日本でトヨタの税込300万の車を購入しようとした時、日本国内の近くのトヨタディーラーへ行って、良さそうな車を選んで、ディラーに税込300万を支払って、車のキーをもらって乗って帰れば、取引は完結します。
ただし、たまたま遊びにきていたアメリカに住んでいる友人があなたの車を見て同じ車を欲しいと言った場合、同じディーラーへ行って、同じ車を購入しようとします。アメリカの友人は、日本円を持っていないので、米ドル$で支払いをしようとします。すると300万ではなく、2万6000ドルで購入できます。
(実際、国内の場合、ドルを日本円に両替してからの購入となりますが、、なので2万6000ドル相当の日本円となります。)
なぜこのようなことが起こるかと言うと日本円とアメリカドルとで価値が違うからです。
本日の為替レートで言うと、
1ドル=114円くらい です。
アメリカドル側見た日本円は、比較的に安い(価値が低い)と言えます。
世界の流通量No.1のアメリカドルと各国通貨を比較する場合が多いです。
これが「為替」と言われるものです。
為替は、毎日、毎分、毎秒と刻々と変動します。これは世界で通貨の交換が常に行われていると言えるからです。
次に、円安円高についてご説明します。
この円安・円高もドルと比較される場合が多いです。
今日が、1ドル=114円で
明日、1ドル=110円になった場合には、
「円高」となります。
正確に言うと「ドル安・円高」です。
1ドルの価値が、114円だったのが、110円に下がって、逆に114円払って1ドルに交換してたのを今日は、110円だけ払って1ドルと交換できたことになります。これは、円の価値が上がったと言えます。
今日が、1ドル=110円ですが、
次の日に1ドル=112円になった場合には、
「円安」となります。
正確に言うと「ドル高・円安」です。
1ドルの価値が、110円だったのが、112円に上がって、逆に110円払って1ドルに交換できていたのに、1ドルに対して、112円払わないといけなくなったからです。これは、円の価値が下がったと言えます。
実際、このやり取りは、ほぼ電子上で行われるようになっています。(銀行口座間やクレジット経由、今だと電子取引とかでできちゃいます。)
両替を実体験できる機会として、海外旅行があります。空港でガラシ張りにされて両替取引所です。バックボードにその日の為替レートも写されていますが、ここで交換する場合、為替レートだけでなく、交換手数料も発生して実際のもらう金額よりも少なくなります。
なぜなら管理コストやそこにいるお姉さんの人件費が発生しているからです。