基軸通貨とは何か?
通貨・貨幣というものは、各国各地域で発行されています。
その中でも、基軸通貨と呼ばれている通貨があります。
貨幣とは信用に根差しているものとするなら、
人々が誰とでも使えるもの、つまりは、広く流通しているものが信用がありそうです。
世界の国々では、各国独自の通貨を発行していますが、経済活動をする上で、外国間との取引も発生しているというのが、実体です。
当然、一つの国の通貨と別の国の通貨を交換する必要性があります。
これが、外国為替市場と呼ばれるものです。
通貨がたくさんあると、円を持っている人がポンドを欲しがり、ポンドを持っている人はユーロが欲しい、ユーロを持っている人は、中国元が必要だというような状況が生まれます。
こんな場合、誰とでも交換ができる「貨幣の中の貨幣」があると都合がいいです。
これを基軸通貨と呼びます。
現在、この主たるものはアメリカドル$ です。
ドルの流通量は、世界で最も多く流通している国が多いからです。
基軸通貨は、誰が決めるわけでもなく、自然発生的の決定します。事実、第二次世界大戦前までは、イギリスポンドが、世界の基軸通貨でした。時代ごとに通貨の信頼によって、変動するものと言えます。それは、時代ごとの各国の経済力、政治力、情勢や人々の価値観に大きく影響するものです。
今後もアメリカドルが、ずっと基軸通貨であるということも100%確約できるとは言えないでしょう。